EDは動脈硬化かも!?バイアグラで生活習慣病の予防!QOL(生活の質)向上へ!

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EDは動脈硬化かも!?バイアグラで生活習慣病の予防!QOL(生活の質)向上へ!

目次

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こちらではEDからくる動脈硬化や生活習慣病について解説していこうと思います。
EDと心血管系疾患は症状は密接な関係にありました。
EDの原因を知り予防や対策を心掛けましょう。
不規則な生活を改善して、体のコンディションを整える事が生活の質(QOL)の向上にも繋がります。

今回のテーマの総論はこちらです。

  • EDの原因のほとんどは血管や血液から起きていた!
  • 血管内皮障害が起きると、動脈硬化からプラークや血栓が出来て、生活習慣病になる!
  • 脂肪の増加や高血圧、糖尿病には注意!狭心症や心筋梗塞・脳梗塞へ!
  • バイアグラやED治療薬の服用で、血管拡張や血管を若返らさせる作用!
  • ED治療薬だけに頼らず、生活習慣を見直してQOL(生活の質)を向上させよう!

EDの原因

EDは、Erectile Dysfunctionを略したものでErectile(勃起)のDysfunction(機能障害)となり勃起不全や射精障害などを指します。
定義は、
「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」
となっています。
つまりペニスが硬く太くならなかったり、又は性行為中(膣内射精ピストン運動)に萎えてしまったりする事です。

原因は様々な要因が考えられますが、いくつか挙げていきましょう。

加齢
こちらは自然現象ではありますが、年齢が高齢になるに連れてEDを発症する方が増加傾向にあり、中等度から完全EDを合わせると70代後半で60%以上となっています。
糖尿病
糖尿病の患者は35%~90%の方にEDが発症すると言われています。
逆にEDの方は糖尿病を疑うようにクリニック店でも血糖値の測定を行います。
肥満や運動不足
太っている方や日ごろから運動をしていない方などは、注意が必要です。
血液内の脂質の量が増えたりLDL(悪玉コレステロール)が増加して高脂血症になります。
HDLの善玉コレステロール値が低すぎても脂質異常症となるので気を付けましょう。
高血圧
血管の壁に圧力がかかる状態を指します。
例えば塩分の取り過ぎなどで、血液の塩分濃度が増加します。
増加を食い止めようと細胞の水分を血液にする事で濃度を下げますが、その分血液の量が増えるので壁に圧力がかかるのですね。
血圧が高い状態が続くと循環器系疾患を招き、血流が悪くなりEDを引き起こします。
心血管疾患
脳梗塞や心筋梗塞などは血管内に血栓(血のかたまり)が出来て血流を止めてしまい起きる病気です。
これらが起きる原因は動脈硬化や脂質異常症、高血圧による血管内の血液の異常によるものです。
血液に異常があるのですから、毛細血管の集合体のペニスも当然ですが血の巡りが悪くなり血流が止まることでEDが発症しやすくなるのですね。

その他にも、EDの原因として下記が挙げられますが今回は省略させて頂きます。

  • 喫煙
  • テストステロンの低下
  • 慢性腎臓病と下部尿路症状
  • 神経疾患
  • 外傷および手術
  • 心理的および精神疾患的要素
  • 薬剤(降圧薬・抗うつ薬・前立腺肥大症治療薬・髄腔内バクロフェン療法・非ステロイド性抗炎症薬)
  • 睡眠時無呼吸症候群

動脈硬化からEDではなく、EDから動脈硬化だった!

EDの原因でいくつか取り上げましたので、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、EDの大きな原因としては血管の異常によるものなのですね。血管や血液に異常があると、EDを引き起こしペニスが正常に動作しなくなります。
逆に言えば、EDが起きるという事は心血管系に問題が起きているかもしれないのです。
もちろん、血管系ではない心理的要素や外傷、神経疾患によるEDもありますが、日常生活で正常な方がED気味、軽度のEDを感じたら、まずは動脈のリスクを心配して下さい。

動脈とは心臓から送り出された血液を体の隅々まで届ける血管です。
正常であれば柔軟に拡張や収縮を繰り返すので、血液の流れも問題なく血が全身へ送られます。
しかし、脂質異常症や血糖値の増加、高血圧などの血管への負担により細くなったり硬くなったりするのが動脈硬化です。
血管内皮細胞が傷つき動脈硬化へ

動脈硬化の初期症状は血管内皮障害(けっかんないひしょうがい)と言われていて、血管の一番内側の細胞の機能が低下する事です。
血液と直接接している内皮細胞は、血管を健康な状態に維持するために重要な役割を果たしています。

  • 一酸化窒素(NO)やエンドセリンの合成
  • 血管壁の収縮や弛緩の働き
  • 血管透過性や凝固、線溶の調整

しかし正常でないドロドロな血液が流れ続けると血管内皮細胞は傷ついていき、プラークが溜まっていきます。
プラークはコレステロールや繊維などの脂質沈着物です。
症状が進むと血管が次第に狭くなったり柔らかいはずの血管が硬くなっていき、動脈硬化を引き起こします。
コレステロールが溜まり動脈硬化へ

プラークが破裂すると修復しようと血小板が集まり血栓を作るのですが、その血栓こそが血管を塞いでしまい心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすのです。

この血管内皮障害からはじまった一連の症状は、EDを感じた時にいち早く危険を察知すれば対策も可能です。
しかし、放置しておくと様々な生活習慣病へと繋がっていきます。

EDを放置すると動脈硬化から心筋梗塞や脳梗塞へ

EDから動脈硬化、そして生活習慣病へ!

ただペニスが立たなくなった、性行為が満足に出来なくなったと思っていたら、追い打ちをかけるように重大な生活習慣病に繋がっていくかもしれません。
加齢や心因性である程度はどうにもできないEDもありますが、EDを感じたら心血管系疾患を考えて自分の体と向き合うようにして、生活態度を見直してみると良いかも知れません。

動脈硬化も生活習慣病の一つですが、動脈硬化が進行していくと様々な病気へと進んでいきます。
逆に生活習慣病から動脈硬化になっていくケースも多々あります。

生活習慣病のいくつかを検査項目も踏まえて解説したいと思います。

脂質異常症・メタボ・高血圧・糖尿病

・脂質異常症(高脂血症)・肥満症(メタボリックシンドローム)・脂肪肝(NAFLD・NASH)・高血圧・糖尿病などは、動脈硬化を引き起こす要因です。
暴飲暴食や運動不足による糖尿病や肥満で、血液の動脈硬化が進みます。
高血圧も血管内皮細胞を圧迫して傷つける為、血管が多くある脳や腎臓、目の網膜などにも注意が必要です。
暴飲暴食は肥満からEDを発症します。
血圧測定・血液検査(中性脂肪、脂質異常症)・尿検査・眼底検査などで初期症状を知る事が出来ます。

動脈硬化

この動脈硬化を中心にEDの原因や、EDから起きる合併症などが考えられています。動脈硬化にならないように、なっていた場合も改善させていく事がEDの治療や予防に繋がります。

血圧測定や血液検査でコレステロールを測定したり、X線検査、超音波検査などで動脈の状態を確認し異常がないか知る事が大事かと思います。

狭心症

動脈硬化が進行し、冠動脈(心筋に血液を供給している血管)が細くなっていると起きる心臓の発作です。
プラークなどで冠動脈は細くなります。

先程のプラークをもう少し詳しく説明します。
血液内の余分なコレステロールが血管の壁に入り込みます。
血管壁で白血球がマクロファージ(掃除屋さん)に変わりコレステロールを消化します。
マクロファージの残骸と脂質だけが残り、中膜でも血管平滑筋細胞が増殖してプラークが形成されてます。
プラークに亀裂が入ったり破裂すると血小板が集まって血栓が出来てしまうのです。

つまり私たちが外傷を負った時に、傷から血が出ますよね。
それを塞ごうと血小板が傷口に集合して次第に固まっていきますが、この同じような止血が体内でも行われているのです。
止血した後は、正常な方であれば徐々に血栓を溶かす働きが作用しますが、動脈硬化が進んでいると血栓を溶かす事が出来ず溜まっていきます。
これが次の心筋梗塞などに繋がっていきます。

狭心症は心電図検査で波形を確認する事が出来ます。

心筋梗塞・脳梗塞・脳出血

梗塞(こうそく)とは血栓などで血液の流れが止まってしまい、臓器まで血液が届かず細胞が死んでいく恐ろしい病気です。
細胞が復活しない事が多く、後遺症も残りやすいです。
一刻を争う症状なのですぐに救急車を呼びましょう。

プラークは血管内部だけでなく外側に押し出すように形成される場合もあります。
血流に影響を与えていないので気が付きにくいですが、プラークがなんらかの拍子で破裂するとすぐに血栓が出来て急性の心筋梗塞になります。
梗塞以外にも、血栓が血液の流れにのって、他の細い血管を詰まらせる事を塞栓症(そくせんしょう)と言います。

脳出血は高血圧などで、血管が破けて脳の様々な細胞にダメージを与えたりする症状です。
しかし、近年の高血圧治療の発展により、脳出血は少なくなってきています。

心電図検査・CT・MRIなどで心筋梗塞や脳梗塞の診断が出来ます。

その他にも人間ドックでみられるPWV(脳波伝播速度)測定検査も、非常に有用です。
血管の硬さを調べるのですが、心臓からの拍動が動脈を通してどれ位の速さで手足まで到達しているかを調べます。
血管が硬かったりぶ厚いと、血流の速度が速いので数値が高くなります。
つまり動脈硬化が進んでいると、高い数値を示します。

生活習慣病は心血管系疾患以外にも、下記のような疾患があります。

  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)
  • CKD(慢性腎臓病)
  • 高尿酸血症/痛風
  • アルコール性肝炎
  • 肺がん
  • 大腸がん
  • 骨粗鬆症/ロコモティブシンドローム/サルコペニア
  • 歯周病
  • 睡眠障害
  • タバコ病
  • 小児生活習慣病

EDの原因となる症状から動脈硬化、そして生活習慣病へ悪化していく可能性がある事がお分かり頂けたでしょうか。

バイアグラで動脈硬化や生活習慣病の予防へ

生活習慣病と言われるくらいですから、生活習慣が不規則な方が起こしやすい病名が並んでいますが、動脈硬化を中心に予防すれば、ある程度の疾患は防げます。

動脈硬化を予防する為には、EDから発症のリスクを疑いましょう。
セックス時のペニスの勃ち具合も重要ですが、日頃の朝勃ちも気にするようにしましょう。

朝勃ちや様々な検査、怖いLOH症候群(男性更年期障害)はこちらで詳しく解説しています。

特にEDの勃起不全解消の為に、服用しているバイアグラなどのED治療薬、レビトラやシアリスもですが適度に服用した方が良いとの見解を発表している医師の方もいらっしゃいます。

徳島大学大学院循環器内科学教授で医学博士の佐田政隆先生は、
「PDE5阻害薬を服用する事で血管拡張機能が改善し、服用をやめた2週間後も作用が維持されています。血管内皮細胞を修復する血管内皮前駆細胞が増えたというデータもあります。」

東邦大学医学部泌尿器科学講座リプロダクションセンター教授で医学博士の永尾光一先生は
「PDE5阻害薬は血管の拡張機能の向上や血管修復細胞が増えたりするので、動脈硬化の予防に繋がります。血管を若返らせてくれる薬です。」

それぞれの先生がPDE5阻害薬(ED治療薬)の重要性を説いています。

バイアグラは指定難病の治療薬にも使われていた!

バイアグラは別名レバチオとも呼ばれ、成分のシルデナフィルクエン酸塩は指定難病の肺動脈性肺高血圧症の治療薬にも使われています。
肺動脈性肺高血圧症は、心臓から肺に血液を送るための血管が細くなったり硬くなったしている事で心臓が無理に血液を送ろうと圧力がかかり、血管が傷つき、さらに狭く硬くなる悪循環の進行性疾患です。

動脈が硬化したり、血管が細くなるのは危険への第一歩ですが、その治療にED治療薬が一役かっているのは大変喜ばしい事です。

まずは生活習慣の見直しも!

「バイアグラなどのED治療薬を飲めば全て良し!」
と言う訳ではありません。

クリニックや病院で様々な検査を行い、検査結果から医師の診断に従い服用の必然性があれば服用するようにしましょう。
バイアグラやED治療薬のレビトラやシアリスはそれぞれ副作用や併用禁忌薬、併用注意事項も違います。
先生の話をよく聞いて、適切な治療を心掛けましょう。

EDと気づいた時にバイアグラを服用するよりも、生活習慣の見直しも重要です。

  • 毎日適度な運動はしているか
  • 食生活は乱れてないか(肉や脂っこいもの中心ではなく魚や野菜を多めに糖質を控えるなど)
  • 充分な睡眠を確保しているか
  • ストレスを溜めないように趣味に打ち込んでいるか
  • アルコールを取り過ぎてないか
  • 煙草を抑えられているか

などなど日々の生活からEDや生活習慣病を改善できる項目はいくつもあります。

毎日の日課、サイクルを大事に生活してみて下さい。
習慣付ける事で、QOL(生活の質)が向上して仕事やプライベートが充実してくると思います。
もちろん性生活も改善される事を期待しています。

ご閲覧頂きありがとうございました。
又、更新致します。

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